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システム整合性保護(System Integrity Protection: SIP)の無効化

注意: システム生合成保護を無効にしている間はセキュリティのレベルが低下します。下記で説明したようなどうしても必要な場合を除き、無効化することはお勧めいたしません。

 

このAppleのサポート記事にもあります通り、macOS High Sierraが公開されてから、対応する機能拡張が事前にシステムによって許可されていなければ一部のアプリケーションが正常に動作しなくなりました。お使いのIntegoソフトウェアもIntegoの機能拡張がmacOSにブロックされるという記事にある通り、許可が必要となります。

しかし該当するmacOSでは、この処理が正常に行われない場合があるとの報告があります。詳細については、このAppleのディスカッションボード(英語)を参照してください。

この問題を解決するには、一時的にシステム整合性保護(System Integrity Protection: SIP)という機能を無効化し、ソフトウェアをインストール後に再度有効に戻すか、クリーンインストールしたmacOSに直接ソフトウェアをインストールする必要があります。SIPを一時的に無効化する場合は、必ずソフトウェアをアンインストールしてからSIPを無効化した状態で、ソフトウェアを再度インストールしてください。

SIPの無効化:

macOSをリカバリーモードで起動

M1あるいはM2チップ(Appleシリコン)を搭載するMacの場合は、Mac の電源を入れて「起動オプション」のウインドウが表示されるまで電源ボタンをそのまま押し続けます。「オプション」というラベルの付いたギアマークのアイコンをクリックし、「続ける」をクリックします。

recovery_options.jpg

オプションを選択したら、リカバリーメニューへと進み、後述する手順に従ってください。

Intel Macの場合は、リカバリーモードで起動させるにはお使いのコンピュータを再起動させ、その直後から起動音が鳴ってしばらくの間はCommandキー(⌘)とRキーを同時に押し続けます。すると次のような画面が表示されます。

sipjp01.png

 

リカバリーモードで起動したら、下図のように画面上部のメニューバーにあるユーティリティメニューからターミナルを選びます。

sipjp02.png

 

開いたターミナルウインドウで次の文字列を下図のように入力します:
csrutil disable

sipjp03b.png

 

Enter/Returnキーを押すと、System Integrity Protectionが無効化され、変更を有効にするためにMacの再起動を促す下図のような内容が表示されます。

sipjp04.png

 

この状態でMacを通常通りに再起動するとSIPは無効化されています。これで、SIPに邪魔されずにソフトウェアをインストールし直すことができます。

SIPを再度有効にする:

ソフトウェアを再インストールしたら、前出の方法同様にCommandキー(⌘)とRキーを押したままMacを再起動することでmacOSをリカバリーモードで再度起動してください。 やはり同様にターミナルを開き、次の文字列を入力してください:
csrutil enable

Enter/Returnキーを押すと、System Integrity Protectionが有効化され、変更を有効にするためにMacの再起動を促す下図のような内容が表示されます。

sipjp05.png

Macを再起動すれば、SIPは通常通りに動作を再開します。

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