目次
- ContentBarrierへようこそ
- はじめてContentBarrierを使う
- 設定アシスタントの利用
- ウェブ管理機能を設定
- パッスワード設定
- フィードバック
- ユーザの管理
- ユーザプロフィールの書き出し
- ContentBarrierの各種機能
- サポート
ContentBarrierへようこそ
ContentBarrierは、Mac OS X用のペアレンタルコントロール・ソフトウェアです。ユーザの設定に応じて、インターネット上の特定のコンテンツをフィルタ林およびブロックすることがで きます。ContentBarrierは、アダルトサイトや子供には不適切な題材のサイトをブロックするだけでなく、子供を狙う輩がよく使う言葉を検出さ れたチャットをブロックすることもできます。ピア・ツゥー・ピアや他のファイル共有プロトコル、オンラインゲーム、オーディオやビデオのストリーミング、 FTP、そしてSSHなどなど、子供に使わせたくない特定のプロトコルやインターネット通信の形式をブロックすることも可能です。
ContentBarrierは、複数のユーザを対象に利用でき、お使いのコンピュータ上のMac OS Xのユーザアカウントと連動します。子供が何人もいる場合、年齢や成長の度合いに合わせてそれぞれ異なる制限を設定できます。例えば、ニュースグループや 電子メールの利用やファイルのダウンロードの可否などを指定できます。インターネットを利用できる時間帯や曜日を制限することも可能です。特定のウェブサ イトを許可したりブロックしたり、特定のアプリケーションの利用だけを許可したり、メディアのストリーミングやピア・トゥー・ピアによるファイル転送など 特定の種類のコンテンツの利用だけを許可したりもできます。さらには、特定のイベントが起きた際に管理者に自動で電子メール通知を送ることもできます。最 後に、ウェブブラウザを使うことで、どこからでもContentBarrierのログを閲覧したり、設定を管理することも可能です。
言い換えれば、ContentBarrierは、お使いのコンピュータの周囲に防護壁を設置するのです。あらかじめ用意されたフィルタを使えば簡単 に子供に見せたくないコンテンツを指定できますが、独自のフィルタを作成することもできます。不適切なウェブサイトをブロックすることで、子供をその年齢 には早すぎるコンテンツから守ります。それに加えて、チャットやニュースグループなどのプログラムの種類に基づいたフィルタの設置も可能です。
ContentBarrierは、ブロックされたかどうかに関わらず訪問したすべてのウェブサイトをログに記録します。特定のアプリケーションをブ ロックする設定の場合は、ブロックされたアプリケーションも記録されます。画面およびキーボード操作を記録できますので、インターネット上での子供の行動 を監視することが可能です。ContentBarrierなら、インターネットが子供にとって安全な場所に変わるでしょう。
ContentBarrierは、ご家族がウェブサイトの閲覧を楽しんでいるとき、思わず不適切なコンテンツに出くわさないようにコンテンツをフィルタリングするお手伝いをします。
ContentBarrierの主な機能は、以下の通りです:
- インターネット上の不適切なコンテンツをブロックおよびフィルタリングします。
- カスタム・プロフィール: 複数の子供がいる場合、その年齢および成熟度に合わせて異なる設定が可能です。
- Mac OS Xのユーザアカウントと連動します。
- 設定アシスタントによって簡単に設定が可能です。
- 保護レベルを調整可能です。
- 概要画面で、すべてのユーザの設定を確認できます。
- あらかじめ用意されたフィルタによって、安全にかつ簡単にコンテンツをフィルタリングできます。
- ウェブサイトのブロック: 特定のウェブサイトをブロックあるいは許可できます。
- 行動の記録: 訪問したサイト、ブロックしたサイト、チャット、電子メール、アプリケーション、画面、そしてキーボード操作を記録できます。
- 外付けディスクやボリュームのマウントをブロックできます。
- ウェブ管理機能により、どこからでもリモートで管理が可能です。
- 各ユーザ毎に、素早く保護のON/OFFが行えます。
- ユーザの写真を付加することで、ユーザを素早く見分けることができます。
- メディアのストリーミング、ニュースグループ、そしてピアツゥーピア・ソフトウェアをブロックできます。
- チャットおよび電子メールをブロックできます。
- 特定のアプリケーションをブロックできます。
- FTP/SFTP、SSH、SSL、およびオンラインゲームなどのプロトコルをフィルタリングできます。
- ブロックされたウェブサイトを素早く許可することができます。
- 検索サイトからの自動転送が可能です。
- 曜日や時間でインターネットの利用を制限できます。
- AntiPredator(小児性愛者対策)機能で、チャット内の危険な言葉をブロックすることができます。
- 各ユーザのインターネット利用状況をログに記録できます。
- データ通信の記録によりインターネット利用状況の概要が分かります。
- 許可されたユーザだけがプログラムの設定を変更できます。
- NetUpdateによって自動でのアップデートが可能です。
- 特定のイベントが起きた際に、電子メール通知を自動送信できます。
はじめてContentBarrierを使う
ContentBarrier は、お使いのMacのアプリケーションフォルダ内のIntegoフォルダにインストールされています。ContentBarrierを起動するには、この フォルダを開き、次のようなContentBarrierアプリケーションのアイコンをダブルクリックしてください。
設定アシスタントの利用
ContentBarrierをはじめて起動すると、すぐにプログラムを使い始められるように、素早く簡単に設定を行うための設定アシスタントが開きます。
このページでは、各ユーザのデフォルト設定を簡単に設定できます。デフォルトのユーザ種別として3種類のユーザカテゴリが用意されています。ユーザを適当と考えられるカテゴリにドラッグして移動させるだけで設定が行えます。3種類のカテゴリは、次の通りです:
- 監視 では、ユーザが訪問したウェブサイトなど、その操作を記録します。ContentBarrierを使うことで、いつでも過去の情報にさかのぼることができます。
- セーフウェブサーフィン では、ユーザ、ティーンエージャーを想定しています。この設定には、次の項目が含まれています:
- 以下の題材を扱うウェブサイトをブロックします:
- アルコール
- 賭博
- ハッキング
- 人種差別
- Sex/ポルノ
- 暴力
- ピアツーピアファイル転送をブロックします。
- 以下の題材を扱うウェブサイトをブロックします:
- インターネット制限 では、ユーザは、幼い子供を想定しています。この設定には、次の項目が含まれています:
- 明示的に許可したウェブサイトの閲覧だけが可能
- 標準のチャットプロトコルはブロック
- 標準の電子メールプロトコルおよびニューズグループはブロック
- ピアツーピアファイル転送はブロック
- FTPプロトコルはブロック
このページでは、最適なデフォルト設定を簡単に指定する手助けを目的としています。ですので、上記のようなデフォルト設定を、必要に応じ、あとでユーザ毎に変更することもできます:
3ページ目では、電子メールによるレポート送信の設定を行います。レポートには次の2種類があります:
- Anti-predator通知 では、ContentBarrierのAnti-predator(小児性愛者対策)機能に関する情報が提供されます。この機能は、標準のチャットプロト コルで、典型的な疑わしいフレーズを検出します。この通知には、Anti-predatorルールに違反してブロックされたすべてのチャットセッションの 情報が含まれています。
- 完全なレポート では、各ユーザに対してContentBarrierが監視するよう設定された操作と処理に関する情報が含まれています。例えば、訪問したウェブサイトなどの情報が含まれています。
これらのレポートを受信したければ、それぞれ必要なオプションを選択し、お使いの電子メールアドレスを入力してください。
最後に、ウェブ管理機能を設定します。ウェブ管理機能では、インターネットが利用できさえすれば、ContentBarrierが実行されるMac 上で起きていることを確認したり、主な設定を変更することが可能です。ウェブ管理は、ContentBarrierの年間契約の一部です。
ContentBarrier には、離れた場所からでもウェブブラウザを使ってお使いのコンピュータによるインターネットの利用を監視するためのウェブ管理機能が用意されています。 ウェブ管理機能を利用するには、無料のアカウントが必要です。ContentBarrierの設定アシスタントでアカウントを作成していない場合は、ContentBarrier > 環境設定…メニューを開き、数のような画面でウェブ管理アイコンをクリックしてください。
ContentBarrierのウェブ管理用アカウントをお持ちなら、電子メールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」をクリックすることで ログインできます。アカウントをまだお持ちでない場合は、「登録」をクリックしてください。ダイアログが開きますので、電子メールアドレスとパスワード、 確認用の同じパスワードを入力してください。その後「作成」をクリックすれば、アカウントが作成されます。
どちらの方法でも、ウェブレポートが有効であることを通知する画面が開きます。必要なら、ここでウェブレポートを無効にすることも可能です。ContentBarrierウェブ間利用ウェブページに接続するには、このウェブ管理ページのリンクをクリックしてください。お使いのウェブブラウザがログインページを開きますので、アカウントで設定した電子メールアドレスとパスワードを入力してください。
こ うしてウェブ管理ページにログインしたら、管理しているユーザとその行動が記録されたログページが表示されます。ContentBarrierのウェブ管 理機能の使い方については、ウェブページ内に表示された「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。これでオンラインヘルプのページが表示されます。
ContentBarrierはアプリケーションを開いて変更を行うためのパスワードに、デフォルトではMac OS Xの管理者パスワードを流用します。このパスワードの設定は、ContentBarrierの環境設定にあります。ContentBarrierのパスワードを設定するには、ContentBarrier > 環境設定…メニューを開いてパスワードアイコンをクリックしてください。
「ContentBarrier専用のパスワードを使用する」を選べば、ContentBarrierを使用するためだけの専用のパスワードを設定することもできます。下図のような新しいパスワードを入力するウインドウが開きます。新しいパスワードに間違いがないか確認するために再度入力すると共に、パスワードを忘れてしまった際に思い出すためのヒントを入力してください。このパスワードを忘れてしまうと、ContentBarrierを開くことはできませんのでご注意ください。
ContentBarrier専用のパスワードを設定すると、下図のように変更するオプションが使えるようになります。
Integoのソフトウェアは、その品質と信頼性を向上させるために、各製品の主な機能の使われ方に関する情報を定期的に収集します。収集される情報には、個人情報は一切含まれておりません。同様にユーザを特定したり、その行動を監視できる情報も含まれておりません。
この情報収集のために、ユーザが行わなければならない操作はありません。後日、アンケートに回答させられたり、Intego から特定の情報の内容を確認するためにお問い合わせすることもありません。
注意: このオプションがチェックされていると、Integoのプログラムが起動する際や終了する際にIntegoのサーバに接続することがあります。その際、お使いのネットワーク環境によっては、プログラムやシステムの動作が遅延するなどの影響が出ることがあります。このオプションをチェックしていて、そのような現象が起きた場合は、念のためチェックを外して違いがあるかお試しください。
ContentBarrierの設定を行ってインターネットの利用を制限したり許可することができるユーザを管理者と呼びます。子供や社員など、管理者が管理する相手をユーザと呼びます。この項では、ユーザを作成したり削除すると共に、管理者がユーザを管理する方法居着いて説明します。
設定アシスタントの設定が完了した際、あるいはContentBarrierを起動する際には、次のような画面が表示されます。
左には、管理対象となるユーザが一覧されます。ユーザをクリックして選択すると、右の画面にそのユーザに適用される設定が表示されます。ユーザのアイコンの隣に表示された保護を有効にするチェックボックスで、ContentBarrierのフィルタリングのONとOFFを簡単に切り替えられます。
な お、Mac OS X 10.6.8(Snow Leopard)以降には、Mac OS Xのシステム環境設定のユーザとグループ設定あるいはアカウント設定で設定可能な「ゲストユーザ」アカウントが用意されています。ゲストユーザを有効にし ていると、誰でもMacを通常通りに使用できるように一時的なログインが可能な状態になります。しかしゲストユーザがログアウトすると、ユーザフォルダは 削除されます。この機能は、訪問者などに一時的にMacの利用を許す必要がある場合などに便利です。
システム環境設定で、ゲストユーザを有 効している場合、ContentBarrierもユーザ一覧にこのユーザを表示します。ゲストユーザアカウントに設定を適用することで、誰かがゲストとし てログインする度に、その設定が適用されるようになります。子供が友達を連れ来てMacを使うことがあるなら、ゲストユーザにも子供のアカウントと同じ設 定を適用しておくのは良いアイデアです。
ユーザプロフィールの書き出し
特定のユーザに対して作成したプロフィールの設定とフィルターを、別のユーザにも流用したい場合があるでしょう。その場合は、ContentBarrierのユーザ一覧で基になるユーザを選択した状態で、ファイルメニューからプロフィールを書き出すを選んでください。
プロフィールにお好みの名前を付けて、保存してください。
このプロフィールを他のユーザに適用する際は、該当するユーザをクリックして選択し、ファイルメニューからプロフィールを読み込むを選択してください。ファイルを開くダイアログが表示されたら、書き出してしておいたプロフィールを選択してOKを クリックしてください。これで、このプロフィールに保存されているすべての設定が、選択中のユーザに適用されます。こうして保存されていたプロフィールか ら読み込まれた設定を変更しても、保存されているプロフィール自体には変更は加えられません。つまり、複数のユーザに共通の標準的なプロフィールを設定し て保存しておいて、他のすべてのユーザに適用することも可能です。その後、各ユーザで保存しておいたプロフィールを読み込み、ユーザの年齢や成長の度合い に合わせてそれぞれのプロフィールを変更すれば効率的に設定が行えます。
ContentBarrierの操作
ContentBarrierでは、前述の設定アシスタントによって簡単に設定を行えます。その後、ContentBarrierのメイン画面では、ユーザの設定や過去の操作の概要を確認できるだけでなく、さらに詳細なオプションを使ってその設定を変更することも可能です。
ContentBarrierを起動すると、上のような画面でユーザ一覧で選択されたユーザに適用されている設定が確認できます。この画面に表示されている情報は、次の通りです:
- ユーザ情報: 画面上部では、ユーザ名、ユーザによるインターネットとの通信がフィルタリングされているか、ユーザによるインターネットの利用に関するレポートを受け取 るかどうか、が確認できます。また、ユーザの写真を指定していればその写真が、指定していなければシルエットが表示されます。
- フィルター設定: 中央には、ContentBarrierのフィルターの現在の設定が表示されます。各項目の隣の色付きの丸は、フィルタの種別を意味します。緑は、制限あ るいは監視設定がない状態です。オレンジは何らかの制限がある場合で、赤は通信がブロックされているか監視されていることを意味します。各フィルタアイコ ンの隣の文字列は、フィルタとその設定に関する説明です。
ログの詳細については、後述するログの使用を参照してください。
ContentBarrier には、ブロックするサイト、アクセスのスケジュール、チャット、記録、ブロックするアプリケーション、そして詳細という6種類のフィルタが用意されていま す。各機能の設定画面は、ContentBarrierのメイン画面の構成画面でユーザ情報の下に表示された次のようなボタンで呼び出せます。
これから各機能について、ご説明しましょう。
ブロックするサイト
ContentBarrierは、選択中のユーザによるウェブサイトの利用を制限する3つのオプションを持っています。これらのオプションは、すべてのウェブサイトへのアクセスを許可する、選択したカテゴリのウェブサイトへのアクセスをブロックする、そして選択したウェブサイトだけを許可する、です。各オプションには、それぞれ個別の設定画面があります。こうした画面は、これまでの設定でも見たような画面ですが、さらに多くのオプションが用意されています。
すべてのウェブサイトへのアクセスを許可するには、設定がありませんので単純です。このラジオボタンを選ぶと、選択中のユーザは、すべてのウェブサイトを閲覧できます。
選択したカテゴリのウェブサイトへのアクセスをブロックするは、ContentBarrierのデフォルト設定です。フィルタ・カテゴリ、信頼するサイト、ブロックするサイト、そしてカスタムキーワードの4つの項目に分かれた最も多くのオプションが用意されています。
フィルタ・カテゴリの部分を見ると、下図のようにSex/ポルノ、アルコール、ハッキング、人種差別、暴力、賭博というウェブサイトのカテゴリがすでに有効になっています。これらのカテゴリのウェブサイトは、ユーザの閲覧がブロックされます。
他のカテゴリのウェブサイトもブロックしたい場合は、カテゴリを追加をクリックすると表示される下図のようなメニューで追加したいカテゴリを選んで追加ボタンをクリックしてください。なお、フィルタリングはウェブページ内に表示されるキーワードだけでなく、IntegoがNetUpdateアプリケーションを使って適時アップデートしているウェブサイト一覧も使用して実行されます。
次に、信頼するサイトをクリックして設定することで、例え禁止されているカテゴリのウェブサイトであってもユーザに対して特定のウェブサイトの利用を許可することができます。この一覧にウェブサイトを追加するには、信頼するウェブサイトを追加をクリックしてください。これで、下図のように「www.example.com」が一覧に追加されますので、この行をダブルクリックして利用を許可したいサイトのURLを入力して置き換えてください。
なお、サブドメインはすべて許可されますので、例えばgoogle.comを許可すると、www.google.com、 maps.google.com、あるいはnews.google.comなども同時に許可されます。逆は許可されませんので、 www.google.comを許可した場合、ユーザが「www.」のないgoogle.comを開くことはできません。
一覧からサイトを除去するには、除去したいサイトをクリックして選択し、キーボードでdeleteキーを押すか、一覧の左下に表示されたマイナス(-)ボタンをクリックしてください。
ブロックするサイトとキーワードは、前出のカテゴリーと全く同じ操作で設定できます。その機能は、名前からも想像できる通り、以下のようなものです:
ユーザは、例え禁止されていないカテゴリのサイトであっても、ブロックするサイトに記載されたサイトを利用できません。
選択中のユーザのカスタムキーワード一覧にキーワードを作成すると、そのキーワードが表示されるサイトはブロックされます。
信頼するサイトとブロックするサイトに同じサイトを登録してしまうなど、設定が矛盾する場合、ContentBarrierは該当するサイトを必ずブロックします。
選択したウェブサイトへのアクセスをブロックする画面の下部には、数のように2つの設定が表示されています:
- セーフサーチを有効にするは、GoogleやYahooなどセーフサーチ機能を提供する主要な検索サイトでの検索結果に疑わしいサイトが表示されることを防ぎます。
- 暗号化されたウェブサイト(HTTPS)をブロックするは、多くの場合で支払いや個人情報が扱われるHTTPSプロトコルを使うサイトをすべてブロックします。このオプションをチェックすると、ほとんどのオンラインストアが利用できなくなりますが、同時にその他の用途のウェブサイトもブロックされますのでご注意ください。
サイトのブロックあるいは許可を設定した方法に関わらず、ブロックされるサイトを開こうとした際にユーザに表示される画面を、下図のように画面下部のポップアップメニューで指定できます。
デフォルトの設定では、ContentBarrierがそのウェブサイトの利用をなぜブロックしたのか説明する下図のような画面が表示されます。
該当するウェブサイトが間違ってブロックされた場合など、その利用を許可したい場合は、ページ下部に表示されたこのウェブサイトを許可をクリックしてください。ドメイン全体の利用を許可するか、ユーザが開こうとした特定のウェブページだけを許可するか、そしてこのページに関連するすべての外部リソースを許可するかを指定する下図のようなダイアログが表示されます。
プレビューあるいはロック解除をクリックすると、OS Xの管理者パスワードの入力を求められます。そのため管理者権限がないユーザは、許可なくロック解除できません。管理者でないユーザは、ブロックされたサイトの利用を諦めてキャンセルをクリックするしかありません。
プレビューをクリックすると、事前に該当するページが安全かどうか確認するためにページの内容が表示された上で、上記のオプションを利用できます。ロック解除は、どのオプションを選択したかによって、ページ、サイト、あるいは特定の文字列が表示されるページが利用可能となります。
該当するウェブサイトが間違ってブロックされたと思う場合、このリンクを提出をクリックして、その旨をIntegoに報告することができます。Integoでは、報告されたページの内容を調査し、今後ブロックの対象から除外するべきかどうかを判断します。
チャットのフィルタリング
ContentBarrier では、チャットセッションを単にフィルタリングあるいはブロックするだけでなく、例えば、iChat、ICQ、あるいはAIMインスタントメッセージ・ソ フトウェアなどのチャットプログラムを利用中に子供を保護するAntiPredatorという強力な機能を搭載しています。AntiPredator機能 は、チャット内でユーザに関する個人情報を尋ねるような危険な文字列をフィルタリングします。例えば、「家に一人」や「電話番号」などです。
チャットのフィルタリングを有効にするには、左に表示された一覧から対象のユーザを選択し、チャットボタンをクリックしてください。前出のウェブサイトのフィルタリング同様に、すべてのチャットを許可する、AntiPredatorで疑わしいフレーズをブロックする、およびチャットをブロックする、とするという選択肢が表示されます。すべてのチャットを許可するには説明は不要でしょうから、残りの2つについてこれから説明します。
ContentBarrierのAntiPredatorには、受信データをフィルタするために一連の基本的な文字列が複数の言語で用意されていま す。すべてのフィルタを表示することもできますし、特定の言語だけを表示することもできますし、次のいずれかの方法で一覧に文字列を追加してフィルタをカ スタマイズすることも可能です:
- キーボードでcontrolキーを押しながらフレーズ上をクリックする、あるいは
- マウスで右クリックができるなら、フレーズ上で右クリックする。
デフォルトでは、チャットフィルタを有効にするとすべてのAntiPredatorフレーズが有効になります。項目のチェックを外すか、選択した状態でキーボードでcontrolキーを押したままクリックして(あるいは右クリックして)表示されたコンテキストメニューから選択したフレーズを許可を選んで特定の語句のフィルタリングを無効にすることが可能です。
ContentBarrierには、フィルタリングの対象としてすでに多くの語句が含まれていますが、任意の単語や語句を追加することも可能です。例えば、自分の住所や電話番号などの保護されるべき個人情報を追加することができます。
受信あるいは送信データに対する新しい語句を追加するには、プラス(+)ボタンをクリックしてください。フィルタ一覧の上部に、新しい行が追加されます。下図のように、この行にフィルタリングしたい単語、語句、文章などを入力したら、左のチェックボックスをチェックして有効にしてください。
方向列のメニューをクリックすると、下図のように、フィルタリングの対象としてチャットの受信あるいは送信、またはその両方を指定できます。
対象とする文字列は、可能な限り短くしてください。ContentBarrierは、このフィルタに入力された文字列と全く同じ文字列をさがします ので、ユーザ少しでも異なる文字列を入力した場合はブロックされません。ですので、例えば「私の電話番号は111-2222です」と入力するのではなく、 単に「111-2222」と入力した方が有効です。
ContentBarrierは、各ユーザ毎に、特定の曜日に一定の時間だけインターネットの利用を許可することができます。スケジュール設定を行うには、ContentBarrierのタブで下図のようにアクセスのスケジュールボタンをクリックしてください。
デフォルトでは、すべてのユーザが常時インターネットを利用できる状態です。指定した時間帯だけに利用を制限するには、選択した時間帯に限り、ネットワークアクセスを許可するをクリックしてください。
初 めて時間帯チャートが表示されたとき、チャートは空白です。これは、該当するユーザによるインターネットの利用が常時禁止されていることを意味します。特 定の時間帯だけインターネット利用を許可するには、チャート上の時間枠をクリクしてください。この枠は、それぞれ一時間を示しています。各欄をクリックし て一時間を許可するか、ドラッグ&ドロップでより長い期間を許可することもできます。
欄をクリックすると、許可あるいは禁止しようとしている期間が小さく表示されます。この方法で、一週間のどの曜日でも1時間単位でインターネットの利用を許可したり禁止したりできます。
ま た、クリックしてから曜日をまたいでドラッグすることで複数の曜日に同じ時間帯を指定することもできます。例えば、子供が学校から帰宅してから夕食のまで の間はインターネットの利用をブロックしたければ、まず日曜日と土曜日全体を許可し、次に月曜日の午前1時から金曜日の午後2時までを許可し、続いて月曜 日の午後6時から深夜0時までをドラッグして、下図のように禁止することができます。
ユーザが禁止されている時間帯にウェブブラウザでインターネットに接続しようとすると、次のような警告が表示されます:
ただし、他のアプリケーションでのインターネットの利用については、上図の警告が表示されないことがあります。その場合、警告が表示されず、単にインターネットが利用できない状態となります。アプリケーションによっては、インターネットへの接続ができない旨を報告する独自の警告を表示することもあります。
また、指定した時間帯内でインターネットを利用できる時間を制限することもできます。例えば、午後6時から9時まで30分だけ許可すると言った具合です。この設定を行うには、チャート内をドラッグして利用可能な緑のブロックを作成し、その後、ブロック内をダブルクリックして編集画面を呼び出します。
下図のようなパネルが表示されますので、該当する時間帯でインターネットを利用できる時間の長さを設定します。
希望する時間の長さに合わせ、スライダをドラッグしてください。画面上のパネル外をクリックすると、下図のように設定した時間の長さがチャート内の該当する緑のブロックに表示されて反映します。
時間制限で指定された時間の長さを変更するには、時間制限が設定された部分にマウスポインタを移動し、ダブルクリックして編集画面を再度呼び出します。
時間制限があるとき、ContentBarrierは、インターネットを利用する時間を開始および停止させるための小さなコントローラを自動的に表示しま す。子供にインターネットは使わせたくないが、Macは自由に使わせたい場合、このコントローラによってインターネットの利用時間を制御することが可能と なります。このコントローラは、下図のようなものです:
インターネット利用セッションの開始および停止を行うには、スライダーをそれぞれ開始あるいは停止にドラッグします。スライダの下には、利用可能な残り時間が表示されます。
こ のコントローラを画面から消すには、マイナス(-)ボタンをクリックしてください。コントローラは、Dockにしまわれます。Dock内のコントローラア イコンをクリックすると、再度表示できますので、ユーザはインターネットの利用時間を開始したり停止することができます。
スケジュールを無効にして、ContentBarrierの他のフィルタは有効なままで、インターネットを常時利用可能にするには、選択した時間帯に限り、ネットワークアクセスを許可するのチェックを外してください。このチェックボックスのチェックを外すと、画面上のスケジュール設定は表示されなくなります。再度チェックすると、スケジュールも前回の設定のままで再度表示されます。
アプリケーション・フィルタ
ContentBarrierは、ユーザによるインターネットの利用を特定のアプリケーションでだけ 許可するオプションを搭載しています。例えば、ウェブサイトの利用をカテゴリーでフィルタリングするのでなくウェブブラウザの利用そのものを禁止すること ができます。インターネットを利用できるアプリケーションを指定すると、その他のアプリケーションによるインターネットの利用はすべてブロックされます。 アプリケーション・フィルタを設定するには、次のようなContentBarrierの画面でブロックするアプリケーションボタンをクリックし、選択されたアプリケーションにだけインターネットへの接続を許可しますをチェックしてください。
アプリケーション・フィルタは、ContentBarrierの他のすべてのフィルタのルールよりも優先されます。例えば、このアプリケーション一 覧にウェブブラウザが追加されていないと、すべてのウェブサイトが利用できませんのでウェブフィルタの効果もありません。一方で、この一覧に追加されたすべてのアプリケーションに対して、ContentBarrierの他のフィルタのルールが適応されます。そのため、ユーザによるウェブブラウザを使ったイ ンターネットの利用を許可する場合、訪問しようとするウェブサイトはContentBarrierのウェブフィルタの有効なカテゴリでフィルタリングされ ます。
この一覧にアプリケーションを追加するには、+(プラス)ボタンをクリックしてアプリケーションフォルダ内で該当するアプリケーショ ンを指定してください。あるいは、Finderからアプリケーションをこの一覧にドラッグして追加することも可能です。追加されたアプリケーションは、下図のように一覧に表示されます。
一覧からアプリケーションを除去するには、該当するアプリケーションをクリックして選択し、-(マイナス)ボタンをクリックするかキーボードでdeleteキーを押してください。
特定のユーザに対するアプリケーション・フィルタの適用を停止させたい場合は、ユーザ一覧で該当するユーザをクリックして選択し、ブロックするアプリケーションボタンをクリックして、選択されたアプリケーションにだけインターネットへの接続を許可しますのチェックを外してください。
ContentBarrierが、許可されていないアプリケーションによるインターネットの利用をブロックした場合、次のような警告が表示されます。
注意: アプリケーションによっては、インターネットに接続する際に「ヘルパー」アプリケーションを使う場あります。例えば、AppleのSafariはインターネットを利用するためにWebProcessを必要とします。許可するアプリケーション一覧にSafariを追加しても、WebProcessは追加され ません。このようなヘルパーアプリケーションを追加するには、ユーザのログを表示してアプリケーションをクリックし、どのアプリケーションがブロックされたのか確認してください。
WebProcessに限らず、他のヘルパーアプリケーションが記録されている可能性があります。許可したいアプリケーションあ るいはヘルパーアプリケーションの隣の三角をクリックして情報を表示させ、controlキーを押したままでその名前をクリックするか右クリックしてくだ さい。アプリケーションを許可するというコンテキストメニューが表示されます。このメニューを選ぶと、対象となるアプリケーションが許可するアプリケーション一覧に追加されます。
なお、時々ログを確認するのはよいことです。インターネットを利用するとは想像もしなかったアプリケーションが表示されている可能性があるからです。例えば、Appleのアドレスブックもインターネットに接続しますし、Mac OS Xヘルプを提供するアプリケーションであるヘルプビューワも接続します。ユーザがインターネットと無関係と思われるアプリケーションがブロックされたと報 告して来ても、ログで確認することで必要に応じて許可することができます。
ContentBarrierでは、ユーザがどのような操作を行なっているか監視するために、密かに画面を撮影したり、キー入力を記録して秘密のログに保管することができます。記録機能を使うには、下図のようにContentBarrierの記録ボタンをクリックしてください。
画面の記録をONにするには、記録対象をチェックします。ContentBarrierが画面上の最前面に表示されたメインウインドウの、あるいはメニューからすべての画面を選べば2台目のモニタが接続されていればそれも含めたコンピュータが表示するすべての画面のスクリーンショットを撮影します。スクリーンショットが撮影される頻度も、1分から999時間毎の間で指定することができます。
注意: 高い頻度でスクリーンショットを撮影すると、大量のハードディスク容量を消費するだけでなく、システムの処理にも大きな負荷をかけます。結果としてシステムの反応が緩慢になったり、エラーが起きる原因になり得ますので、頻度は可能な限り大きく設定してください。
対象となるユーザのキー入力を記録するには、キー操作を記録するをチェックしてください。その後、次のアプリケーションは記録しないを チェックし、+(プラス)ボタンをクリックしてMac OS Xのダイアログを使ってアプリケーションを指定するか、Finderからアプリケーションをドラッグ&ドロップして一覧に追加することで、キー入力の記録 をする必要がないアプリケーションを指定することができます。なお、すべてのキー入力が記録されますが、標準のパスワード欄に入力されたパスワードだけは 記録されません。
インターネットでもっともよく使われるのは、チャットとウェブ閲覧ですが、ContentBarrierには、その他のインターネット利用をフィルタリングする機能があります。その設定を行うには、下図のように詳細ボタンをクリックしてください。
コンテンツを監視
ContentBarrierは、あらゆる電子メールプログラムを使って送受信される電子メールメッセージに内蔵のコンテンツフィルタを適用させることができます。
電子メールフィルタには次の3つの選択肢があります:
- 電子メールを許可する: すべての電子メールの送受信が許可されます。
- AntiPredatorを使って不適切な電子メールのフィルタリングを試みる: ContentBarrierは、送受信される電子メールを調べ、危険と判断したらブロックします。ContentBarrierは、 AntiPredator機能に登録されたすべてのフレーズを使ってフィルタリングを試みます。つまり、チャットフィルタで特定のフレーズだけを有効にし ていても、電子メールのフィルタリングではすべてのフレーズが使用されます。
- 電子メールをブロックする: 標準の電子メールプログラムを使って受信されるすべての電子メールがブロックされます。ただし、メッセージサービスやウェブサイトなど別の方法で送受信される電子メールは対象外ですのでご注意ください。
-
ContentBarrierは、特定のプロトコルとソフトウェアを使った掲示板を提供するUsenetニュースグループをフィルタリングすることもできます。選択しているユーザのニュースグループの利用を禁止するには、ニュースグループをブロックをチェックしてください。
この設定は、専用のソフトウェアを塚て利用されるニュースブロックだけをブロックします。ウェブページに表示される場合は、対象外となります。そのようなウェブサイトは、ウェブフィルタ画面でニュースグループカテゴリをチェックすればブロックできます。
エンターテイメントフィルタ
ContentBarrierは、World of WarcraftやQuakeなどの主要なオンラインゲームが使うプロトコルをフィルタリングできます。選択しているユーザのオンラインゲームフィルタをONにするには、ゲームサーバへの接続をブロックするをチェックしてください。
この設定は、ContentBarrierが検出できる方法でサーバを利用するゲームのみをブロックできます。サーバに接続しないゲームやウェブページ内でプレイするゲームには影響しません。
ContentBarrierは、オーディオおよびビデオをダウンロードしてから再生するのではなく、リアルタイムでコンテンツが再生されるストリーミングをブロックすることもできます。選択しているユーザのストリーミングフィルタをONにするには、オーディオ/ビデオをブロックするをチェックしてください。
ゲームサーバあるいはオーディオ/ビデオフィルタには、ONとOFF以外のオプションはありません。
ファイル転送
ContentBarrierは、主にインターネット経由でファイルを共有するために使われるファイル転送ソフトをブロックすることもできます。ファイル転送フィルタをONにするには、下図のようにピアツーピアをブロックをチェックしてください。
ファイル転送には、ONとOFF以外のオプションはありません。
コンピュータセキュリティ・フィルタ
ContentBarrier は、主にリモートコンピュータにログインする際に使われる“セキュアシェル”あるいはSSHの送受信をフィルタリングできます。選択中のユーザのSSH フィルタをONにするには、ネットワーク経由でコンピュータへのリモートアクセスおよびファイル転送が行えるSSHをブロックするをチェックしてくださ い。このオプションは、SSHのデフォルトポートであるポート22を使う通信をブロックします。
ContentBarrierは、ユーザに よる外付けドライブ、iPod、USBメモり、CD、DVD、ある畑野ボリュームのボリュームをブロックすることができます。これにより、お使いのコン ピュータに直接接続されたハードウェアから新しいソフトウェアやコンテンツがコンピュータにコピーされるのを防ぎます。選択されたユーザのボリュームフィ ルタをONにするには、このコンピュータにハードディスクおよび他のローカルボリュームをマウントしないをチェックしてください。.
ContentBarrierは、インターネットでなく、お使いのローカルネットワーク内のコンテンツもフィルタリングします。ローカルネットワーク内のコンテンツのフィルタリングをOFFにするには、ローカルネットワークからのコンテンツは信頼するをチェックしてください。
コンピュータセキュリティ・フィルタには、有効か無効以外にオプションはありません。
操作の確認機能には、以下のような、いくつか理解しておかなければならない点があります:
- 監視機能が有効になっていない場合、情報は表示されません。例えば、構成の「記録」画面で、画面の撮影を設定していなければ、操作画面の記録を開いても、過去の画面は表示されません。
ただし、次のいずれかの場合、該当するユーザの監視を有効にすると、訪問したウェブサイトのようなある種の操作が自動で記録され表示されることがあります:
- ContentBarrierをはじめて起動した際に、ユーザをデフォルトの「監視」カテゴリに配置した場合。
- 構成画面で、ユーザを選び、他の保護を設定せずに「保護を有効にする」をチェックした場合。
- 操作確認ウインドウからも多くの設定を変更することができます。通常、操作画面でマウスポインタを項目上に移動すると、設定を変更するためのヘルプが表示されます。
例えば、ウェブコンテンツをブロックする設定が有効になっているユーザの場合、ブロックされたウェブサイトあるいは訪問したウェブサイトを表示しているときに、マウスポインタをウェブサイト名の上に移動することで、そのサイトに対して変更できる設定が表示されます。
上の例では、マウスポインタがブロックされたウェブサイトの行上にあるとき、現在のユーザあるいはすべてのユーザに対してサイトを信頼するオプションが表示されます。
こ のカテゴリは、選択されたユーザが訪問した、あるいは訪問しようとしたウェブサイトを確認できます。ブロックされたサイトの横には赤い丸が表示されるので 分かります。許可されたサイトには、緑の丸が表示されます。選択されているユーザに対してウェブサイトフィルタが有効なら、マウスポインタを行上に移動す ることで、サイトのブロックと許可を切り替えられます。
この画面では、選択されたユーザが行ったチャットの操作を確認できます。ウインドウの左側には、選択されたユーザがチャットを行った他のユーザIDが表示されます。ユーザIDを選ぶことで、そのユーザとのチャットのスレッドを確認することが可能です。
チャット設定は、チャットプログラム自体での設定を必要とします。チャットの監視を有効にする場合は、必ずこのリンクの記事を参照してください。
画面あるいはキー入力の記録を有効にすると、この画面で記録された内容を確認できます。ウインドウ上部の選択肢で、表示方式を切り替えることが可能です。
左端の表示形式は、OS XのTime Machine風の画面で、記録された画面を閲覧することができます。
中央の表示形式では、記録された画面がアイコンのように表示されます。
右端の表示形式では、記録されたキー入力を表示します。
ContentBarrierで、特定のアプリケーションによるネットワーク利用だけを許可させると、アプリケーション画面に、ブロックされたアプリケーションが表示されるようになります。ブロックされたアプリケーションの行にマウスポインタを移動すると、ContentBarrierがそのアプリケーションを許可するように設定を変更するオプションが表示されます。
この項目には、厳密に言うと「操作」の記録ではなく、保護者として知っておきたい一般的な情報が表示されます。例えば、子供がブロックされるサイトを開こう とした際の警告が表示されます。指定したスケジュール以外の時間にインターネットを利用しようとすると、やはり警告が表示されます。
ContentBarrierは、各ユーザのインターネット上の行動をログに記録しています。次のいずれかの方法で、ログを確認することが可能です:
- ウインドウ > ログメニューを開く;
- キーボードでoptionキー、Commandキー、およびLキーを同時に押す。
初めてログを開くと、下図のようにすべてのユーザが前の週以降に開こうとしたウェブサイトの記録が表示されます。
ウインドウ上部のポップアップメニューを使えば、ログの表示内容を絞り込みすることができます。
その際の選択肢は、次の通りです:
- 使用状況を表示: 特定のユーザ名を指定することができます。デフォルト設定は、すべてのユーザです。
- 開始: 先週、先月、あるいはすべての期間を指定できます。
- グループ: ContentBarrierは、記録された項目をユーザ名あるいはインターネットを利用しようとした日付に基づいて表示します。
- すべてあるいはブロックした項目: ContentBarrierは、すべてのインターネット接続あるいはContentBarrierがブロックしたインターネット接続だけを表示します。
ウインドウ上部の検索欄に文字列を入力して、ログ内の特定の項目を検索することもできます。入力を開始すると、現在のログ内の項目は消えて、下図のように入 力内容に合致する項目だけが表示されます。再度ログの記録をすべて表示するには、検索文字列の隣の“X”をクリックしてください。
ログの環境設定
ContentBarrierのログの動作には、ContentBarrier > 環境設定メニューを選ぶか、キーボードでcommandキーと ,(カンマ)キーを押すと表示される下図の環境設定のレポート画面の設定によって変化するものがあります。
用意されているオプションは、次の通りです:
- 訪問したウェブサイトを記録する: チェックされていると、ContentBarrierは、すべての訪問したウェブサイトをログに記録します。チェックされていないと、ContentBarrierは、ブロックされたか、フィルタリングされたウェブサイトだけを記録します。
- 送受信した電子メールを記録する: ユーザによって送受信されたすべての電子メールが記録されます。
- チャットのやり取りを記録する: すべてのチャットおよびインスタントメッセージの会話が記録されます。
- 保護されていないユーザをログに記録する: インターネットの利用が制限されていないユーザによるインターネットの利用も記録します。デフォルトでは、チェックされていません。
- 次の期間が経過したログは削除: ハードディスク容量を稼ぐため、そしてセキュリティ向上のために、指定した期間より古いログを消去します。デフォルトでは、ログは2週間保管されます。
- 電子メール: レポートを電子メールで送信する宛先を指定できます。
- AntiPredator通知をすぐに送付する: チェックされていると、ContentBarrierは、チャット内で“危険な”文字列が検出されると電子メールで通知します。
- 送信: チェックされていると、指定した電子メールアドレス宛に、設定された頻度でレポートを受け取ることができます。
- 警告: この2つのチェックボックスでは、接続がブロックされた際にユーザに対してフローティングウインドウで警告するか、サウンドで警告するか、あるいはその両 方で警告するかを指定できます。なお、禁止されているウェブサイトを開こうとした婆愛、ContentBarrierがウェブサイトを転送することでも警告されます。
ログの確認
ログウインドウの左側には、下図のように、ウェブサイト、チャット、アプリケーション、セッション、キー入力を記録、画面を記録、電子メールというログの種類が一覧されています。
これらのログの種類のいずれかをクリックすることで、その内容を確認することができます。例えば、セッションをクリックするとユーザがインターネットを利用しようとした時間を、アプリケーションではインターネットに接続しようとしたプログラムを確認できます。
ログの各行には、次の5種類の情報が表示されます: 色付きのアイコン、情報を表示/非表示する三角形アイコン、開こうとしたサイト名、そのサイトを開こうとしたユーザ、開こうとした日付、そして訪問していた時間です。
-
アイコンは、インターネットを正常に利用したことを意味する緑と利用がブロックされたことを意味する赤のいずれかで表示されます。なお、ページの一部がブロックされても赤く表示されるので、赤だからといってページ全体がブロックされたとは限りません。
-
ユーザは、インターネットを利用しようとしたユーザを表示します。ユーザ名は、訪問された、あるいはブロックされたウェブサイトの情報を表示するために三角形アイコンをクリックすることで表示されます。
-
期間は、インターネットの利用を試みた期間を表示します。
デフォルトでは、ログの内容は最新の記録から順番に表示されます。5つの条件の各列のヘッダ部分をクリックすることで、その条件で項目を並び替えることも可能です。なお、ヘッダを再度クリックすると、並び替えの順番を逆転します。
ログの項目は、次の方法でプレビューすることもできます:
- ログ内の項目をダブルクリックします;
- ログ内の項目を一度クリックして選択し、スペースキーを押す; あるいは、
- ログ内の項目を選択し、ログウインドウ右下に表示された下図のクイックルック・ボタンをクリックします。
するとContentBarrierがインターネットに接続して、該当するウェブページがどのようなものか表示します。このプレビューは“リアルタイム”で表示しますので、下図のようにそのページの現在の状態が表示されます。
場合によっては、ウェブサイトが存在しないこともあり得ます。その場合は、ダブルクリックしてもサイトは表示されません。一覧内のウェブサイトがウェブページの一部でしかないこともあります。そのような場合、該当するページの一部だけが表示されます。
このウインドウは、左上隅の“X”をクリックするか、escキーを押せば、いつでも閉じることができます。
アプリケーション名の隣の情報を表示/非表示する三角形アイコンをクリックすると、前述のように特定の項目をポップアップウインドウに表示します。前出の操作も同様に可能です。
ウェブサイトのログを表示しているとき、controlキーを押しながらログ内の項目をクリックすると、その場で許可したりブロックすることができます。表示されたコンテキストメニューで、ウェブページを信頼(許可)あるいはウェブページをブロックを選択すると、ContentBarrierが該当するサイトを許可するサイトあるいはブロックするサイトの一覧に追加します。
同様に、ブロックされたアプリケーションも、下図のようにcontrolキーを押しながらログ内でクリックしてアプリケーションを許可するを選ぶことで、インターネットの利用を許可することができます。
キー入力および画面のログ
キー入力および画面の2種類のログは、ユーザがどのようにインターネットを利用しているかを知るための追加情報を提供します。これらの情報をログで確認するには、事前にキー入力あるいは画面の記録機能をONにしておく必要があります。詳細については、記録の功を参照してください。なお、標準の文字列欄に入力されたパスワード以外のすべてのキー入力が記録されますのでご注意ください。
キー入力および画面のログの内容は、使用されたアプリケーション毎にグループ化されています。例えば、“Microsoft Word”でテキストを入力する際に押されたキーは、“Microsoft Word”のグループに一覧されます。アプリケーション名をクリックすると、そのアプリケーション使用中のキー入力が右側に表示されます。この列は、右下 に表示された下図のボタンをクリックすれば非表示にすることができます。
その他のログ同様に、アプリケーションをダブルクリックするか、選択して右下隅に表示されたクイックルックアイコンをクリックすることで、クイックルック・ウインドウが開くので、その場で内容を確認できます。
ログの書き出し
ContentBarrierのログは、後日ウェブブラウザで確認できるようにHTMLファイルとして、あるいはテキストエディタで表示できるようにテキストファイルとして書き出すことができます。ログを書き出すには、ウェブサイト、チャット、アプリケーションなどのカテゴリの一つあるいは複数を選択した状態で、ログウインドウ左下に表示された書き出すボタンをクリックしてください。下図のようなダイアログでログの名称、保存場所、ファイル形式を指定して書き出すことができます。
ContentBarrierでは、ログを書き出す形式を次の3種類から選択することができます:
- HTML形式の簡単なレポート: 選択されたカテゴリで、情報を表示するための三角形アイコンをクリックする前の状態である基本的な内容を表示します。例えば、ウェブサイトの場合、サイト 名だけが表示され、訪問したりブロックされた実際のページのURLは表示されません。キー入力の記録では、実際に押されたキーは表示されず、アプリケー ション名だけが表示されます。
- HTML形式の詳細なレポート: ContentBarrierが記録したすべての内容が表示されます。選択されているすべてのカテゴリで、すべての内容が表示されます。
- 標準テキスト形式の詳細なレポート: HTML形式の詳細なレポートと同じ内容ですが、より汎用性の高いファイル形式で保存されます。例えば、スプレッドシートや独自開発したアプリケーションなどでの流用が可能です。
書き出すをクリックすると、指定した形式でログの内容が保存されます。
すべてのユーザのログに記録された内容を消去する場合は、ログウインドウ左下に表示された次の消去ボタンをクリックしてください。
ContentBarrierの使い方で分からないことがあり、このユーザマニュアルにも説明がない場合は、次のリンクをクリックすると開くContentBarrierのナレッジベースでよくある質問に対する回答を探してみてください:
また次のリンクをクリックすると開くページでサポートフォームに入力して送信することで、サポートチームに直接連絡することも可能です:
コメント