既存のバックアップをアップデートする場合は、前回のバックアップで使用したものと同じスクリプトを再度実行してください。
Personal Backupでは、前回のバックアップ以降にソース上で作成された新規ファイルあるいは変更されたファイルだけをコピーします。つまり、常に差分バックアップが行われます。
バックアップ先にすでに存在しており、ソースで変更が加えられていないファイルはコピーされません。
差分バックアップの方法
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"バックアップのアップデート"と"同期"の違いを理解することは重要です。
「同期」は、データのバックアップではありません。
「同期」を行っている場合は、必ず定期的に重要なデータのバックアップも作成してください。特に、初めて同期を実行する際には、事前にデータをバックアップしてください。
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▪️バックアップと同期の違い
Personal Backupの同期とバックアップは、それぞれ全く異なる処理です。
Personal Backupのユーザ・マニュアルを読んで、その違いを理解しておいてください。
違いを理解しないまま同期を使うと、思いがけない結果になる可能性があります。その危険性については、このページの最後に触れます。
簡単な説明:
バックアップでは、ファイルは「一方通行」でコピーされます: ソースにあるファイルが作成先にコピーされるだけです。
作成先がどのような状態でも、ソース側のファイルには影響しません。
同期では、ファイルは「双方向」でコピーあるいは削除されます。
- ソースおよび作成先のファイルとフォルダが互いに統合され、互いのコンテンツが全く同じ状態になります。一方で新たに作成されたファイルが他方にコピーされ、一方で削除されたファイルは他方からも削除されます。同期はやり直しできませんから、削除されたファイルを復旧するには、別にデータのバックアップを作成しておく必要があるのです。
- 初めて同期を実行すると、Personal Backupがソースから作成先に、そして作成先からソースへすべてのファイルを互いにコピーすることで、互いのコンテンツは同一となります。その時、Personal Backupはすべてのファイルの名称、場所、サイズ、変更日、などの詳細な情報を記録します。
- 初めての同期が完了すると、以降の同期ではPersonal Backupが前回の記録と照らし合わせながら、一方で行われた変更を他方でもすべて再現します。
- つまり、ソースあるいは作成先のフォルダでファイルを削除したら、もう一方でも同じファイルは自動で削除されます。こうして常に両方のフォルダの内容が同一となります。
▪️同期は危険を伴う
データのバックアップを作成する目的で同期を使うことには、危険が伴います。
概要:
Personal Backupの同期がどのように動作するか完全に理解していない場合は、絶対に同期を使わず、必ず通常のバックアップを使ってください。
実際のところ、一般的な環境や用途ではPersonal Backupの同期は必要ありません。
また同期が必要な場合でも、完全に理解していない場合は好ましくない結果を招く可能性が高いでしょう。
この記事を読んでも同期を使いたいと思う場合は、事前に弊社のサポート担当者にお使いの環境と同期の用途を連絡し、本当に同期が必要かどうか相談いただくのも良いでしょう。
ソースと作成先が完全に同一になりますから、片方でフォルダが削除されたら、次回の同期時にもう一方でも同じフォルダが自動で削除されます。
これまでにも多くのPersonal Backupユーザが不用意に同期を使い、ファイルやフォルダを失っています。念のため、再度次の内容を読んでください:
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同期はバックアップではありません。
「同期」を行っている場合は、必ず定期的に重要なデータのバックアップも作成してください。特に、初めて同期を実行する際には、事前にデータをバックアップしてください。
同期はソースおよび作成先の両方でファイルをコピーしたり削除します。削除されたファイルを復旧することはできませんから、データのバックアップは必ずソースおよび作成先の両方で行ってください。
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同期でデータを失う場合の例:
手順1: 2つのフォルダを同期します。
手順2: 作成先フォルダでフォルダを削除したり、フォルダ内のすべてのデータを削除します(意図せずに削除してしまうこともあるでしょう)。
手順3: 手順1で実行した同期スクリプトを再度実行します。
=> Personal Backupがソースおよび作成先の中身を調べ、前回の同期時の状態と比較して分析します。
Personal Backupが作成先から削除されたフォルダがあることを検出します。
Personal Backupは、ファイルを同期させるにはソースからも同じフォルダを削除する必要があると判断して削除します。
Personal Backupが同期を行う際、データを一切削除させたくなければ、同期オプションの「何も削除しない」をチェックしておいてください。ただし、この場合はソースと作成先は同一ではなくなります。つまり同期を使う意味がありません。そのため、新規の同期スクリプトを作成した際、このオプションはデフォルトでオフになっています。ソースと作成先を同一に保つ必要がないのであれば、通常のバックアップを使用することを検討してください。
データを失う他の可能性:
- 互いのMacの時計が狂っている場合。
- 一方のボリュームがWindows形式でフォーマットされていたり、ネットワークボリュームの場合(この場合は、絶対に同期しないでください)。
- 一方のディスクが壊れてしまったり、エラーが起きた場合。
同期が使われる典型的な環境は、営業担当者がラップトップパソコンを持ち歩いており、彼が持ち歩いているすべての書類を事務所のデスクトップにも保存されていて秘書が管理しているような場合です。
営業担当者はラップトップで書類を編集しますし、秘書は秘書でデスクトップで別の書類を編集することがあるでしょう。
1日が終わって同期を行うと:
- ラップトップ上で作成あるいは変更されたすべての書類が、秘書のデスクトップにコピーされ、
同時に
- デスクトップで作成あるいは変更されたすべての書類が、営業担当者のラップトップにコピーされます。
注意: 同じファイルが両方で変更された場合、例えば前回の同期が前日に行われているとして、営業担当者が今日の午前11時に書類を変更し、秘書が午後3時に同じ書類を変更した場合、次回の同期の際にPersonal Backupがファイルの「競合」を検出してどのように対応するかユーザの判断を仰ぎます。
なお、このような「競合」に対する動作は同期オプションで変更することができます。
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