この書類は、IntegoのMac OS X用クリーニングソフトであるWashing Machineのユーザマニュアルです。以下の目次からマニュアルの各項目へ移動することができます。Washing MachineのインストールおよびIntego NetUpdateアプリケーションを使ったアップデートについては、スタートアップガイドを参照ください。
目次
1. Washing Machine X9へようこそ
2. 概要
3. Washing Machine X9でのスキャンとクリーニング
4. Washing Machine X9の環境設定
5. NetUpdate
6. Washing Machine X9のサポート
1. Washing Machineへようこそ
機能
Washing Machineは、お使いのMacの処理速度を遅くしている可能性がある古くてもう使っていないファイルを削除することで、その処理速度と能力を向上させます。また、ディスク容量を無駄に消費している不要な重複ファイルを検出することで、ディスク容量の解放を手助けします。Washing Machineでは、さらにお使いのMacを整理して作業効率を向上させると共に、デスクトップを整頓することもできます。
- ディスク空き容量を回復してシステム処理能力を改善
- 不要なファイルや重複ファイルをクリーニングしてMacの処理速度を改善
- よく使うファイルを素早く開くことができるスマートフォルダを作成
- デスクトップ、Dock、およびファイルを整理
必要システム要件
- Mac OS X(macOS)に公式対応するコンピュータ
- Mac OS X(macOS) 10.13以降(macOS 10.8〜10.12用のプログラム開発はすでに終了しており、今後はプログラムのアップデートは行われません。そのため、最新インストーラでプログラムをインストールするにはmacOS 10.13以降が必要です。今後プログラムのアップデートは行われませんが、macOS 10.8から10.12でプログラムのインストールをご希望の場合は、弊社のサポートセンターからmacOS 10.8から10.12に対応する古いインストーラのダウンロード用URLを請求ください。)
- 1.5GB以上のハードディスク空き容量
- ライセンス認証、オンライン・ユーザガイドの表示、およびNetUpdateによるセキュリティアップデートのためのインターネット常時接続環境
Washing Machine X9のインストールおよびシリアル番号の認証については、Intego製品のスタートアップガイドを参照ください。
2. 概要
登録
Washing Machineを初めて開くと、下図のようなシリアル番号(プロダクトキー)入力ウインドウが表示されます:Washing Machineのデモ版
Washing Machineには、購入前にプログラムの機能を試したいお客様のために、評価モードが用意されています。評価モードで使うには、上記のシリアル番号入力画面で「評価」あるは「デモ」、または「デモ版」をクリックしてください。Washing Machineが評価モードで実行されている場合、初めての起動から30日間、お使いのMacで問題なく動作するか、必要な機能が備わっているか確認するために、アプリケーションを試すことが可能です。評価モードは、プログラムの動作と機能を確認するために用意されており、お使いのコンピュータを実際にクリーニングあるいは整頓することはできません。評価モードの試用期間が終わってもプログラムを使い続けたい場合は、アプリケーションのシリアル番号を購入してください。シリアル番号を購入されない場合は、プログラムをコンピュータからアンインストールしてください。
お使いのWashing Machine X9について
初めての使用
メインのウインドウには、このアプリケーションを使って、これまでお使いのMacでどれだけの容量を解放したか表示されます。ウインドウ左上で、クリーニングサイクルのいずれかを選択することで、該当するクリーニングを開始できます。クリーニングには、次の3つのサイクルがあります:
容量解放 - このサイクルでは、もう使っていない、あるいは必要ないファイルを探し、お使いのマシンから速やかに除去して容量を解放します。これで、お使いのMacの処理速度の向上が期待できます。
重複検出 - Washing Machineは、お使いのMac上ですべての重複ファイルを検出できる唯一のMac用クリーナソフトウェアです。ファイルのデータをビット単位で分析して重複ファイルを特定できるクリーナは、他にありません。他の同種のプログラムでは、ファイルの作成日やファイル名を基準に重複ファイルを探すため、重複ファイルであっても作成日が違ったり、名称変更されていると検出できません。
整理 - このサイクルでは、作業効率を向上させるためにデスクトップを整理できます。デスクトップをすっきりと整頓し、Dockをよく使うアプリケーションで最適化し、よく使うファイルを素早く呼び出せるようにスマートフォルダを作成します。
各項目については、次の章で解説します。
3. スキャンとクリーニング
容量解放
容量解放サイクルは、お使いのマシン上で不要なファイルを探して削除することで、無駄に消費されていたディスクスペースを解放してMacの処理速度の向上を図ります。ウインドウ左上に表示された容量解放ボタンをクリックすると、スキャンおよび削除が可能なカテゴリのリストが表示されます:
スキャンできるカテゴリの種類は次の通りです:
キャッシュ - キャッシュは、アプリケーションが情報を再利用するために保管しておくファイルです。アプリケーションのキャッシュを除去することで、処理速度が向上したりディスクスペースを解放できることがあります。
ゴミ箱 - 削除されたファイルはゴミ箱へ入れられますが、ゴミ箱を空にしない限りそこに保管され続けます。そのような状態が数ヶ月も続けば、ゴミ箱は埋め立て地のようにゴミで溢れ返ります。Washing Machineが、ゴミ箱を空にする作業を手伝います。
ウインドウの右下に表示されたスライダを使うことで、3種類の「削除の基準」オプションが指定できます。積極的オプションではできるだけ多くのファイルを削除してMac上のディスク空き容量を増やそうとするのに対し、安全オプションでは削除される情報は少なめになります。なお、各条件で削除されるファイルの種類について、スライダの下にそれぞれ説明が表示されます。
グラフ内の色付きのセクションをリックすると、スキャンで検出されたファイルのさらに詳細情報が表示されます。これで解放されるディスク空き容量と共に、削 除しようとしているアプリケーションおよびファイルを知ることができます。ウインドウの左に表示されたリストで、各項目のサイズを確認することも可能で す。なお、このリストでは、列毎に並び替えすることができます。例えば「サイズ」で並び替えすれば、Mac上で最もディスク容量を消費しているのがどのセクションか簡単に知ることができます。
削除したいファイルのカテゴリを選択し、それらのファイルが消費しているディスクスペースを解放する準備が整ったら、クリーンボタンをクリックしてくださ い。なお、一度クリーンをクリックしてファイルが削除されたら、削除されたファイルを取り戻すことはできませんので注意してください。
重複ファイルの形式
重複ファイルをスキャンする対象としては、次のカテゴリを指定できます:
フォルダ - 重複ファイルやフォルダが保管されている可能性があるフォルダをスキャンします。
アーカイブ - アーカイブファイルは、複数のファイルを一つにまとめたファイルで、バックアップの目的で作成されることがよくあります。ファイル形式には、.ZIP、.TAR、.DMG、.TGZ、および.CPGZがあります。
ムービー - ビデオおよびムービーが含まれているすべてのファイル形式です。ファイル形式には、M4A、.M4V、.MOV、そして.WMVがあります。
書類 - 表計算、テキストファイル、プレゼンテーション、あるいは他の書類ファイルです。.CSV、 .DOC、 .DOCX、 .KEYNOTE、 .NUMBERS、 .PAGES、 .TXT、 .XLS、などは、すべて書類です。
ミュージック - すべてのサウンドおよびミュージックファイルフォーマットです。ファイル形式には、.AIFF、.MOV、.MP2、.MP3、.MP4、.SPX、そして.WAVがあります。
ピクチャ - 画像およびピクチャファイルで、ファイル形式には、.BMP、.GIF、.ICNS、.ICO、.JPG、.JPEG、.PNG、.PSD、.RAW、.TIF、そして.TIFFがあります。
場所の指定と除外
スキャンしたいファイルの形式を選択したら、ウインドウ上部の緑の '続ける' ボタンをクリックしてください。お使いのコンピュータ上のどの場所をスキャンするかを指定するための新しいウインドウが表示されます。このウインドウの下図の部分にフォルダあるいはハードディスクをドラッグ&ドロップして、またはそれぞれの '+' あるいは '-' ボタンをクリックして項目を一覧に追加または除去することで、これから行うスキャンに含めたい場所および除外したい場所を指定できます。例えば、内蔵ディスクあるいは外付けディスクのいずれかだけをスキャンさせることもできます。あるいは、作業中のフォルダの様にあえて重複ファイルを作成している特定のフォルダをスキャンから除外することもできます。また不要なフォルダをスキャンの対象から除外しておくことで、スキャンにかかる時間の短縮にもなります。
スキャンする場所を指定したら、ウインドウ上部の青い'スキャン' ボタンをクリックすることで、Washing Machineが重複ファイルを対象にファイルを分析し始めます。その間、ウインドウ右上に下図のような進捗バーが表示されます。同時にスキャンボタンがアニメーションして動作中を表します。
注意: レガシーFileVaultを使っている場合、ログインしているユーザのホームフォルダ内をスキャンするには、「次の場所を含める」で該当するホームフォルダだけを指定してください。
ウインドウの左側には、アプリケーションやOS Xを使う上でのヒントやアイデアが表示されます。右側には、スキャンしているファイルの形式が表示されます。Washing Machineは、ファイル形式毎にスキャンの進捗の度合いを表示します。
重複ファイルの管理
スキャンが完了すると、重複ファイルを管理し、除去したいファイルを削除するための新しいウインドウが表示されます。Washing Machineがスキャンを完了したときのウインドウは、下図のようなものです。このウインドウは重複ファイルを簡単に管理し、かつ作業しやすいように3つの列に分割されています。3つの列とは、カテゴリ、ファイル、そして重複ファイルです。下図では、それぞれに '1'、'2'、そして '3' という番号を表示しています。この章で、各列に関する説明をしていきます。
1. カテゴリ
カテゴリは、スキャンによって見つかった重複ファイルの形式を表しています。同時に、下図のように見つかった重複ファイルの総数も各カテゴリ毎に表示されます。すべての重複ファイルを一括して管理することもできますが、この一覧からカテゴリを選ぶことで、カテゴリ毎に重複ファイルを管理することもできます。選択したカテゴリは分かるように強調表示されます。デフォルトでは、'すべての重複' が選ばれた状態です。
2. ファイル
ファイル列には、選択したカテゴリ内の該当するすべてのファイルが表示されます。そこには下図のように、各重複ファイルの 'ファイル名'、および各重複ファイル毎にアプリケーションが検出した重複ファイルの 'ファイル' 数が表示されます。左の数は削除するために選択している重複ファイルの数で、2番目の数はスキャン中に見つかったその項目の重複ファイルの総数を表してい ます。
自動選択
自動選択オプションは、特定の条件で削除したいファイルを自動的に選択することで重複ファイルを素早く管理でき ます。下図のオプションのいずれかを選択すれば、Washing Machineがその条件に合致するすべてのファイルを維持し、それ以外のファイルを削除できるように自動で選択します。
最も古いファイルを維持する - 作成日が最も古いファイルを維持します。
最も新しいファイルを維持する - 最新版のファイルを維持します。
最短パスを維持する - ファイルの保存場所のファイルパスまでが最も近いファイルを維持します。
最長パスを維持する - ファイルの保存場所のファイルパスまでが最も遠いファイルを維持します。
オリジナルを維持する - すべてのファイルのオリジナル版を維持します。これは、ファイルの作成日などのファイルのデータを基に決定されます。
'特定のボリューム' 内のファイルを維持する - 特定のディスクあるいはボリューム上のファイルを維持します。
注意: スキャンされた各ボリュームがこの部分に個別に表示されます。
すべてのファイルを維持する - すべてのファイルを維持します。このオプションは、操作した変更を一度リセットして元に戻す際に使います。
並べ替えオプション
'並べ替え' オプションでは、ファイルを確認しやすいように、その表示順を変更できます。例えば、Mac上で最もディスク容量を消費している重複ファイルを探したり、 特定のファイル拡張子の重複ファイルを探す場合に便利です。下図のオプションで選択肢を変更すれば、ファイルの表示順を並べ替えられます:
名前 - ファイル名で並べ替えます。
数 - 検出された重複ファイルの数で並べ替えます。
種類 - ファイルの種類でファイルを並べ替えます。
サイズ - ファイルサイズの大きい順、あるいは小さい順にファイルを並べ替えます。
選択項目 - 削除のために手動で選択したファイルをひとまとめにして並べ替えます。
ファイル拡張子 - .txtや.zipなどのファイル拡張子でファイルを並べ替えます。
3. 重複ファイル
重複ファイル部分には、現在選択されているファイルの各重複コピーが表示されます。一覧内で選択することで、削除したい版の重複ファイルを手動で指定することができます。Washing Machineには、どのファイルを除去するべきか判断する際に便利な機能がいくつか搭載されています。'表示' アイコンをクリックすると、Finderウインドウが開いて該当するファイルを表示しますので、そのファイルがMac上で保管されている場所を確認することができます。'クイックルック' オプションでは該当するファイルの内容を素早く確認できます。これは、どのピクチャを削除するべきか決める際に特に便利でしょう。さらに下図のように選択中のファイルの小さなプレビューが常にウインドウ下部に表示されます。
マウスポインタを一覧内のファイルの場所の上へ移動すると、そのファイルが保管されている場所のフルパスが表示されます。これは '表示' よりも素早く保存場所を確認する方法です。
続いて、選択したファイルを本当に削除してよいか確認された後、Washing Machineが削除を開始します。
お使いのDock内に表示されるアプリケーションアイコンのリストを、それぞれの使う頻度を基に整理します。項目をドラッグしてDockに追加したり、 Dockから除去してください。新しいDockの状態が、ウインドウ下部に表示されます。Dockからアプリケーションを除去しても、そのアプリケー ションがMacから実際に削除されるわけではありません。単にそのアイコンがDockから取り除かれるだけです。
自動的に中身がアップデートされるスマートフォルダは、OS Xの便利な機能です。Washing Machineでは、簡単にスマートフォルダを作成できます。作成されたスマートフォルダは、Finderウインドウのサイドバー内の「よく使う項目」に 表示されます。頻繁に使うファイルを簡単に呼び出せれば、作業効率が格段に向上します。スマートフォルダは、最も頻繁に使うファイルとアプリケーションを自動的に一カ所にまとめてくれます。
スマートフォルダを作成するには、ウィンドウのほぼ中央に表示されるスマートフォルダ部分にリストされた項目をウインドウの右に表示されたお気に入りのスマートフォルダへドラッグして移動させてください。Finderでスマートフォルダが表示される順番もドラッグして変更可能です。ご希望通りにスマートフォルダを指定したら、整頓ボタンをクリックしてください。
書類、イメージ、 ミュージック、そしてムービーファイルをそれぞれホーム内の該当するフォルダに移動したり、デスクトップ上の保管用フォルダに移動したり、ゴミ箱へ捨てることができます。Washing Machineの自動選択機能に任せてしまうことも可能です。デスクトップの整理は、3つの方法で実行できます。
各画面の説明オーバーレイ
Washing Machineでは、各画面上でクリックできる項目について説明するオーバーレイが表示できます。このオーバーレイは、ウインドウの右上に表示される「i」アイコン()をクリックすればいつでも呼び出せます。
またWashing Machineでは、スライダ(つまみ)の下にマウスポインタを移動すると、「i」アイコン()が表示されます。このアイコンをクリックすることでスライダの説明を表示することができます。
4. 環境設定
Washing Machineの環境設定には、アプリケーションの機能を用途や目的に合わせてカスタマイズするための設定が用意されています。環境設定を呼び出すには、 Macの画面の左上のAppleのロゴの隣に表示されたWashing Machineという部分をクリックすると開くメニューから環境設定を選んでください。あるいは、Washing Machineを使用中にcommandキーとカンマキー(,)を同時に押すことでも環境設定を呼び出せます。全般
ヘルプオーバーレイ: ヘルプオーバーレイをリセットすると、Washing Machineを次回開いた際にヘルプオーバーレイが表示されます。アプリケーションの基本的な使い方を再度確認したい場合に便利です。
通知: 意図せずに通知を閉じてしまった場合、ここをクリックすることで再度表示させることが可能です。
フィードバック: Integoのソフトウェアは、今後のソフトウェアの品質および安定性を向上させるための資料として、ユーザがどのようにソフトウェアの機能を利用しているかに関する情報を定期的に収集しています。収集される情報には、個人を特定したり、各ユーザの操作の詳細などは含まれません。情報の収集を希望されない場合は、このオプションのチェックを外しておいてください。
スケジューラ
メンテナンス: Washing Machineは、お使いのコンピュータをしばらくスキャンしないと、その旨を通知することができます。デフォルトでは、隔週で通知を行います。この設定は、毎月あるいは3ヶ月ごとに変更することができます。「メンテナンスについて後で通知」のチェックを外しておくことで、通知機能を無効にすることも可能 です。
詳細
重複検出: デフォルトでは、Washing Machineが重複ファイルを永遠に削除します。重複ファイルを削除せず、ゴミ箱へ移動させるだけにしたい場合は、このオプションをチェックしておいてください。
5. NetUpdate
Washing Machine X9をアップデート
Washing Machine X9は、Intego NetUpdateアプリケーションを使い、必要に応じてアプリケーションのアップデートを行います。NetUpdateは、下図のようにメニューバーに表示されたIntegoメニューから直接開くことができます:
NetUpdateは、アプリケーションフォルダ内のIntegoフォルダ内から開くこともできます:
NetUpdateを起動すると、弊社のNetUpdateサーバに自動で接続してお使いのソフトウェアのためのアップデートの有無を確認して下図のような画面を表示します。
NetUpdateの使い方の詳細については、Intego製品のスタートアップガイドを参照ください。
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