IntegoのバックアップソフトウェアであるPersonal Backup X9の最新バージョンであれば、macOS Big Sur以降を実行するMacでバックアップあるいは同期タスクは従来通り正常に動作します。しかしながら現状では、起動可能なバックアップ(クローン) タスクを正常に実行させることができません。
これは、より高度なセキュリティを提供し、かつ改竄を防止するためにシステムボリュームを暗号署名するAppleがmacOS Big Surで導入した署名済みシステムボリューム(SSV=Signed System Volume)という変更に起因した問題です。この署名済みシステムボリュームを署名できるのはAppleのみのため、Personal Backupが起動可能なバックアップタスクを正常に完了させることができません。Appleの技術資料ではPersonal Backupのようなツールでも起動可能なバックアップが作成できるような説明がありますが、現状では署名を完了することができないため、Appleに対して将来的に対応するものなのか問い合わせしてはいます。
また、AppleによってmacOSにこの新機能が追加されて以降、以前のMacで作成された起動可能なバックアップでは新しいMシリーズチップを搭載するMacを起動することができない可能性もあります。このような変更が今後もあり得ることを考えると、現在も問題なく起動可能なバックアップを作成して利用している場合も他の方法でデータのバックアップを作成する必要があると考えられます。Personal Backupのバックアップ機能は、現在でもAppleの最新MacおよびmacOSでデータおよびファイルのバックアップを作成することが可能です。
最新のMacでPersonal Backupをバックアップに使う
Personal Backupでは、前述の通りmacOS Big Sur以降を実行するMacでもデータを別のメディア、ボリューム、あるいは場所にバックアップするためにバックアップおよび同期タスクは利用できます。
コメント