スケジュールスキャンあるいは手動スキャンを実行した場合、またはリアルタイムスキャンが有効になっている場合、お使いのMacでVirusBarrierがマルウェアを検出すると、その旨を報告する下図のようなポップアップメッセージが表示されます。
そのメッセージには、信頼、修復、そしてOKボタンが表示されます。通常、隔離ボタンは灰色になっていてクリックすることはできません。隔離ボタンがクリックできないのは、検出されたファイルはすべて自動的に隔離される仕組みのため、手動で隔離する必要がないからです。
このメッセージで検出された項目をクリックして選択すると、メッセージ下部に該当ファイルが検出された場所のディレクトリ(フォルダの階層)が表示されます。このディレクトリは、検出されたファイルがマルウェアなのか、それともシステムや通常使っているソフトウェアの一部なのかを判断するために役立つ情報です。
検出されたファイルがマルウェアであるとの確信がある場合は修復を選ぶこともできますが、隔離されたファイルは既に開くことができない状態ですので、急いで修復を選ばずそのままOKをクリックしてメッセージを閉じ、後述する方法でVirusBarrierの隔離画面から対応した方が無難です。なお、検出されたファイルがマルウェアではなく、検出自体がVirusBarrierによる誤検出であるとの確信がある場合は信頼を選ぶこともできます。
注意: 検出したファイルがシステムや他のアプリケーションに保護されていたり、スキャンが開始されてから検出されるまでの間に削除されて既に存在していない場合、前出のいずれのボタンをクリックしても何も起きず、メッセージも閉じられないことがあります。その場合は、検出を報告するメッセージで該当項目をcontrolキーを押しながらクリックし、表示されたコンテキストメニューから「Finderで表示」を選んでFinderで該当ファイルを表示させてください。Finderで表示された該当ファイルの保存場所を調べ、検出されたファイルがシステムやいつも使っているソフトウェアの一部でなく、マルウェアであるとの確信がある場合は手動で削除してください。なお、既にファイルが存在しない場合はFinderで該当ファイルは表示されません。その後、Macを再起動して念のためにフルスキャンしてみてください。
信頼、 修復、あるいはOKのいずれかを選択したら、VirusBarrierのメインウインドウを開いて隔離タブをクリックして隔離画面を表示してください。
隔離画面には、下図のように隔離されたすべてのファイルがリストされています。
この隔離画面では、右下にあるボタンからすべてを信頼、すべてを削除、あるいはすべてを修復が指定できます。
以下に、マルウェアを検出した際に、および隔離画面に表示される選択肢についてまとめて説明しておきます。
- 修復では、VirusBarrierがファイルから可能な限りマルウェアを除去してからファイルを元の場所に戻します。なお、ファイル内に埋め込まれたプログラムやマクロがマルウェアとして検出された場合、修復を選ぶとファイルの内容がすべて除去されて空になることがありますので注意が必要です。
- 隔離では、検出したファイルを隔離しますが、VirusBarrierは検出したファイルを自動的に隔離する仕組みですので、通常は隔離ボタンは灰色になってクリックできません。隔離されたファイルは開いたり表示することができませんので、お使いのMacに感染することもありません。この機能により、検出されたファイルに対してVirusBarrierの修復機能を使う前にファイルが本当にマルウェアかどうか判断することができます。隔離の詳細については、VirusBarrierのオンラインガイドにある隔離機能の項を参照ください。
- 信頼では、検出したファイルをVirusBarrierの信頼するファイルリストに登録します。これは、検出されたファイルがマルウェアではなく検出自体が誤検出の場合に、あるいは何らかの理由でVirusBarrierにスキャンさせたくないファイルをスキャンの対象から除外する場合に有効です。ただし、間違って危険なファイルを信頼してしまうとお使いのMacに感染する可能性がありますので、信頼を選ぶ場合は絶対に安全であるとの確信がある場合だけにしてください。
前出の操作を行なったら、念のために手動スキャンを行い、マルウェアが隔離あるいは修復されてこれ以上検出されない状態かどうかを確認してください。
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