注意: この記事の画像は英語ですが、プログラムは日本語化されています。
VirusBarrierのウインドウ左側の端末リストに以前は表示されていたはずの外付けのTime Machineボリュームが、VirusBarrierがバージョン10.9.62にアップデートされてから表示されなくなったかも知れません。これはVirusBarrierのバグやボリュームに問題が起きていることを意味するのではなく、正常な状態です。
以前は、Time Machineボリュームが下図のように端末リストに表示されていました:
バージョン10.9.62以降のVirusBarrierでは、該当ボリュームは端末リストに表示されません。端末リストに表示されるのは、内蔵のMacintosh HDおよびTime Machineボリューム以外のボリュームのみとなります。下図は、上図に表示されていたものと同じMacとTime Machineボリュームが同じように接続された状態の画面ですが、VirusBarrierは最新にアップデートされているためTime Machineボリュームが表示されていません。
AppleがTime Machineボリュームに対して設定しているアクセス権により、以前からボリューム上のバックアップデータをVirusBarrierのようなプログラムが直接変更することは禁じられていました。そのためVirusBarrierは、Time Machineバックアップ内のファイルを削除したり修復することができません。つまり他のボリュームに対してであれば問題なく実行できるVirusBarrierのスキャンを、Time Machineボリュームに対しては実行できないということです。スキャンを開始できてもスキャンは正常に完了せず、異常に早く終了したりエラーになったりマルウェアの誤検出が起きます。スキャンが正常に完了しないのは何か問題が起きているからではありませんが、そのようなスキャンの結果を見てユーザが慌てることがないように、VirusBarrierの端末リストにTime Machineボリュームを表示させないようにプログラムを改良したものです。
ただし、この仕様変更には次のような例外があります。Time Machineボリュームのフォーマット形式がTime Machineがバックアップに使用しているBackups.backupdbフォルダ以外にもフォルダの作成が可能なMac OS拡張(ジャーナリング)形式の場合、VirusBarrierはBackups.backupdbフォルダ以外の場所に保存されているデータだけはスキャンすることができます。こうしてスキャンされるデータはTime Machineによるバックアップとは直接関係がないファイルなので、VirusBarrierのスキャンの対象として正常にスキャン処理が完了します。
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